5ナンバーサイズの1BOXとして人気のあったバネットシリーズはライバル、トヨタタウンエース系よりもはるかに前からバネットセレナとして1.5BOXワゴンの道を歩み始めていた。デビューは1991年。フロントノーズを引き出すことで、エンジンをフロントミッドシップに搭載。運転感覚がセダンに近づいたほか、前面衝突安全にも有利になった。2ドア+助手席側スライドドア+テールゲートというスタイルで、乗車定員は2-3-3の8名。コックピット周辺はまさにセダン風にアレンジされているが、フロアトンネルの上にシフトレバーがあるためウォークスルーはできない。当初は1.6Lの直4DOHC搭載グレードも存在したが、後に2Lの直4DOHCとディーゼルターボのみとなった。駆動方式はFRと4WDで、ミッションは5MTと4ATを選ぶことができた。1994年に最初のマイナーチェンジを受け、車名をセレナのみに。さらに1997年にはグリルの大型化などでフロントマスクのイメージを大幅に変更した。キタキツネなどユニークな名前の仕様が有名だ。
【新車価格】135.7〜287万円 ※写真はイメージ写真ですので実際とは異なる場合があります。
 
 電動開閉式ルーフを開ければ大人2人が横になれるテントが出現する。オートフリートップ(AFT)という子供が大喜びしそうなモデルで大ヒットしたセミキャブオーバーの1.5BOX(マツダは1.3BOXと呼んだ)3列シートワゴンだ。1995年にボンゴワゴンの後継車として誕生した。基本的には2ドア+助手席スライドドア+テールゲートの8人乗り5ナンバーサイズで、高さが5ナンバーサイズの制限を超えるATF車は3ナンバーである。デビュー当初は5人乗りや7人乗りも存在した。フレンディの魅力はATFだけではない。約2mものシートスライドレールを擁したハイパースライドシートによって多種多様なシートアレンジを楽しめるのも大きな特徴だ。搭載されるエンジンは2L直4SOHCと2.5L V6DOHC、そして2Lディーゼルターボで、駆動方式はFRとなる。ディーゼルターボ車には4WDモデルもラインナップされている。デビュー以降、細やかな改良が重ねられており、特に前後の表情は様々に変化した。フォードブランドのフリーダは兄弟車である。
【新車価格】197.4〜357.1万円 ※写真はイメージ写真ですので実際とは異なる場合があります。
 
 1992年にデビューした5ナンバーサイズの子エスティマ。オリジナルエスティマは海外市場の評価も高く日本の3列シートワゴン史に輝く革命児であったが、5ナンバーサイズの呪縛から十分に解き放たれていなかった当時の日本市場ではいかんせん大きすぎたのであろう。長さはともかく横幅を何とかしてほしいという消費者の要望に応えて送り出したのがルシーダ/エミーナであった。ちなみにこの名前による装備の違いはなく、前後のエクステリアデザインが違うだけである。2ドア+助手席側スライドドアにテールゲートを備え、7人乗りと後に8人乗りが加えられたのは親エスティマと同じ。エンジンラインナップは2.4L直4DOHCのほかに2.2Lディーゼルターボが選べた。4WDの設定もある。確かに室内の横幅方向は狭くなったものの、ユーティリティ自体はさほど低下しておらず、5ナンバーサイズという心理的かつ実質的な程のよさも手伝って、大ヒットした。ツインムーンルーフ仕様やジョイフルキャノピー仕様といったバリエーションも魅力だった。
【新車価格】178.3〜337.5万円 ※写真はイメージ写真ですので実際とは異なる場合があります。